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ホロヴィッツのラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」

2006.11.26 - ラフマニノフ
ホロヴィッツ

ホロヴィッツ(Pf)オーマンディ/ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」


ほとんど一日中家に篭っていたので気がつかなかったが、夕方に買い物に行こうとして出たら道が濡れていたので、雨が降ったようだ。今日も寒い一日だった。
今年の秋は、暖かいせいで紅葉があまりうまく色づかないとのことだが、暖かい感じはしないのはトシのせいか。
買い物ついでに散歩をしていると、いくつかの家ではクリスマス向けの電飾をしている。色とりどりの電球で、もみの木をかたどった物もある。
昔は、クリスマスから正月にかけての時期が一番好きだったが、今はそうでもない。冬休みは年末年始だけだし、合コンのお誘いもなさそうだし。

本日は、カラヤンのマーラー第九(82年ライヴ)とラフマニノフの協奏曲を聴く。

カラヤンは、晩年の一時期に集中的にマーラー第九をやっていた。CD化されていない演奏もFM放送で聴いたものだが、みんなよかったように記憶する。第2楽章と第4楽章が特にいい。
このライヴ盤は、第4楽章の第2主題(なのかな?)をファゴットが単独で2度目に奏するところがすごい。鬼気迫る演奏と演出であり、背筋がぞくっとする迫力がある。ここに限っていえば、他の演奏ではちょっと聴くことのできない戦慄を感じる。

ラフマニノフはホロヴィッツの3回目の録音。オーマンディ/ニューヨーク・フィルとの共演である。いままでさんざん語られてきたし、自分でも何度も聴いてきた演奏だが、今聴いてみても魅力は色褪せない。ここでのホロヴィッツは全盛期に比べれば技巧の精確さは衰えているのかも知れないが、左手というか低音の艶のある響きとか、粒立ったひとつひとつの音の強さが際立っていて、雄弁だ。曲をうまくまとめようという意思はあまり感じられない反面、「ボクは名人なんだよ」という強烈なアピールを隠さずに弾ききっているところが潔くてステキだ。
オーマンディの指揮がまた、何気なく熱狂的でいい。




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