モーツァルト 交響曲29,35,39 ガーディナー指揮イギリス・バロック管弦楽団ここ関東では梅雨入りしてからパッとしない天気だ。中途半端にぐずつくがまとまった雨が降らない。
今年も猛暑だろうから、水不足が心配になる。もっとも今だとマリー・アントワネットみたいに「ペットボトルのミネラルウォーターを飲めばいいじゃん」ということになりそうだけど。
水が必要なのは飲料のためだけじゃない。肉も解凍できないから困る(?)。水道代を節約したミートホープ社は、豪雨を浴びまくって世間のウサを晴らしてくれている。豚肉が混ざっていたのが問題となっているが、食べ物なのだからましなものだ。それにみんなの胃におさまっちゃったのだからもう遅い。逆に豚肉に牛肉が混ざっていたら、こんなバッシングはなかっただろう。日本人の牛肉信奉を逆撫でした事件でもある。豚肉も同じくらいおいしいと思うのだが。
それより中国から輸入されている海産物のほうが怖い。いろいろな薬物が混入していることは以前から言われているのに関わらず、政府は何も対応していないのが不思議。
先日にアメリカが輸入禁止を発表したので、追従して行動を起こすかも知れない。
ガーディナーは古楽器演奏は今聴くとわりにおとなしい。音はノン・ヴィヴラートのくすんだ香りが濃厚だが、ダイナミックはあまり強調せず、平穏に時は過ぎていく、という感じ。ハフナー交響曲は、フットワークのよい快活な音楽で、演奏によってはパワーはちきれんばかりの若々しさを聴くことができ、元気をもらえる。ガーディナーは、曲の溢れんばかりのパワーを抑えて、渋みのある造形美を作っている。
モーツァルトの交響曲は、モダン楽器による演奏が気に入っていて、ワルター、カラヤン、セルなどの録音があればほとんどこと足りているようなものだけど、古楽器を聴いて18世紀に思いを馳せるのもたまには悪くないみたい。くすんだ音色が曇り空にもよく合っている。
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