ムーティ指揮ニュー・フィルハーモニア管/スコットランド9月に入って、ぐんぐん涼しくなっている。
涼しいのはけっこうだが、夏の暑さもいいものだったナーと、今となって調子よく思ったりする。
この歳になると、夏休みのドキドキ体験(なんだ?)というものはすっかり影をひそめてしまって、そういう華やかな寂しさというのは思い当たらない。
その代わりになつかしく思うのは、外から建物や電車に入ったときに感じる「おお、涼しい」というクーラーの感動である。
ここ数年味わう、寂しい、というかサブイ夏の思い出である。
秋らしく「スコットランド」。
なにが秋なのか不明であるが、なんとなくこの曲は秋なのである。
序奏からヴァイオリンの音が艶やかで澄み切っている。この響きが全曲を通しての基調となっていて、みずみずしい音楽を醸し出している。
この曲は、若さのマーク、老成したクレンペラー、そしてショルティ、カラヤンなど名演奏にこと欠かないが、このムーティ盤もいい。70年代のムーティを代表する名盤ではないかと思う。★音楽blogランキング!★にほんブログ村 クラシックブログ無料メルマガ『究極の娯楽 -古典音楽の毒と薬-』 読者登録フォーム
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