マーク指揮ロンドン交響楽団/メンデルスゾーン交響曲第3番「スコットランド」年末年始休みも今日で終わり。大晦日の夜にテレビのチャンネルをピコピコ替えながらビールを飲んでいたのが昨日のことのように思える。本当に年々、日の移りゆく速度は加速してゆく。これが相対性理論か?
年齢的にはもうジンセイの折り返し地点を通過していると思うのだが、これからのジンセイはこれまで以上に短いものになるのだろう。そう考えると、虚しいような気もするし、せいせいとした気分でもある。
それにしても音楽をあとどれくらい聴くことができるのだろう。ジンセイの終着点がはっきりしない以上、今後もいままで通りに計画性なく聴いてゆくのであろうが、それにも限りがあることが今はっきりとわかる。
大量の音楽を聴くことがジンセイの目的というわけではないのだが、なるべくなら多くを聴きたい。とはいえ、今まで聴いたことのない音楽はあまりにも数多くて途方にくれる。
そうなるとやはり流れるままに聴いてゆくしかないのであるかな。今年はなるべく今まで聴いたことのない曲を聴きたいと思っているが、それもどこまで届くか。まあ、所詮全ての曲を聴くのは無理なので、縁あればということであきらめもつくのだが。
本日ブック・オフにてCDを購入。「スカンジナビアの弦楽作品集」とバーバーの「ピアノ曲集」どちらも私にはあまり馴染みのない曲である。聴くのが楽しみ。2枚で500円也。
今日聴いた音楽は、ペーター・マーク指揮ロンドン交響楽団によるメンデルスゾーン。世評も高いが個人的にもとてもよく取り出すCDである。
メンデルスゾーンの「スコットランド」は、さほど難解な音楽ではないと思うのだが、これを面白いと思い始めたのは30歳を過ぎてからである。それまでは生演奏でもLPでも、悪くくはないと思いつつさほど気に入ったわけではなかった。
それが突如として、ピーンときた。こういうことはクラシック音楽を聴いていて珍しいことではない。この曲に対しても、ある時突然にインスピレーションを感じたのである。それがこのマークによる演奏。
マークの手による緩急のつけかたや強弱の按配は天衣無縫であり、ひとつひとつのフレーズが腑に落ちる。そしてロンドン饗のやる気にみちみちた気合の入りっぷりは、コクのある響きと艶やかな音色を生み出していて、極めてイキがいい。
私は「スコットランド」の全ての演奏を知るわけではないが、この演奏はどの演奏と比べても遜色のないものだろうと思う。
これから先の限られた人生の中で、このような演奏に何度出会えることだろうか。★音楽blogランキング!★にほんブログ村 クラシックブログ無料メルマガ『究極の娯楽 -古典音楽の毒と薬-』 読者登録フォーム
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