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オーマンディのホルスト「惑星」

2007.05.13 - ホルスト
オーマンディ

ホルスト「惑星」他 オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団 


突然ですが、転職することになりました。明日から新しい職場へ出社です。
前の会社は安定していて、なかなかよかったのですが、ここ数年の間に
「定年まではいられないな」と思い始めました。ちょっとマンネリを感じていましたし、一度きりの人生なので、他の世界もみてみたいという思いが強くなりました。
自分の人生がちょうど折り返し地点を過ぎたかなと意識したのに加え、勤続年数もちょうど20年という数字だったので、キリがよかったいうのが引き金といえます。
違う世界を見たいとはいえ、業種は違えど、職種は同じなのですが。
新卒で就職してから転職するのは自分にとって人生で初めてなので、楽しみ半分不安半分といったところ。まあ、正直言ってたいして実力があるわけでもないので、不安のほうが強いといったところですが。会社って、実際に入ってみないとわかりませんものね。
可能であれば定年までがんばろうかと思ってます。気力と体力が勝負であります。


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明日からの仕事に備えるというわけではないけれども、天気のいい日曜の昼下がりに「惑星」。
惑星の録音はいろいろあるけれども、一番よく聴いているのがこのオーマンディ盤。
なぜかというと、もうたいぶ昔になるが、FM東京のクラシック番組のオープニングの音楽が、オーマンディの指揮による「木星」だったのだ。なんという番組だったか、確か火曜か水曜の午後9時から始まる番組であった。
解説は金子健志。すばらしかった。この番組で最もよく覚えているのが、C・デイヴィスの「春の祭典」の放送だった。「春の兆し」の部分を、いろいろな指揮者の演奏で聴きくらべをしていて、それが異常に面白かった。アバド、ショルティ、ブーレーズ、メータ…。
たいして詳しくないくせに、「春の祭典」の全てを知ったような気にさせられた。

と、のっけから脱線しまくりだけど、「惑星」。ここでもやはり、フィラデルフィアのオーケストラはいい。文句のつけようがない。個々の奏者の技術は素晴らしいし、合奏の精度も抜群、そして指揮者の俯瞰的でおおづかみな捉え方も腑に落ちる。残響の取り込み具合が、暗くて冷たい宇宙のイメージとよく合っている。
この曲、ちょっと前までは、「火星」と「木星」がお気に入りだったが、最近では「金星」の神秘的な静けさと「天王星」における暴力的に荒っぽい色彩感に惹かれるし、オルガンのグリッサンドには圧倒的な快感を感じる。
音楽の趣向は、歳とともに少しずつ変わっていくみたいだ。
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Comment

無題 - しじみ

こんばんは。
転職おめでとうございます。どうぞお身体に気をつけて、無理しすぎないようにお仕事なさってくださいね。
オーマンディの「惑星」は聴いていて楽しそうですね!「木星」は以前のN響アワーのオープニングが印象に残っています。
2007.05.13 Sun 23:03 URL [ Edit ]

Re:しじみさん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。
このトシで転職するのは無謀だというのが大方の意見でしたが、最近わりと売り手市場になってきているようで、引き合いは多かったです。
体力的にはもう無理はきかないので、せいぜいみんなの迷惑にならない程度に仕事できればよいかと思っております。
オーマンディの「惑星」はいいですよ。数多くの名盤がありますが、これは一押しです。
そういえばN饗アワーのオープニングだったですね。耳に溶け込みすぎて、特に意識していなかったです!
2007.05.13 23:10

無題 - bitoku

吉田さん、こんばんは。

>突然ですが、転職することになりました。明日から新しい職場へ出社です。

転職おめでとうございます!人生1度きりなのでお互い頑張りましょう。
やらないで悔やむなら、やって失敗したほうが良いという”ことわざ”もありますから。
でも吉田さんはきっと成功なさると思いますので頑張ってくださいね。

>最近では「金星」の神秘的な静けさと「天王星」における暴力的に荒っぽい色彩感に惹かれるし、オルガンのグリッサンドには圧倒的な快感を感じる。
音楽の趣向は、歳とともに少しずつ変わっていくみたいだ。

私も吉田さんと同じです。最初は「火星」や「木星」が好きだったのですが、最近は「金星」や「天王星」の良さが分かってきました。
そういえば吉田さんが始めて私のブログにコメント頂いたのはカラヤンのホルスト”惑星”の記事でしたね。昨年のカラヤンの命日の事でした。

吉田さんの今後のご発展をお祈り申し上げます。

2007.05.13 Sun 23:08 URL [ Edit ]

Re:bitokuさん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

コメント、感謝です。
3月くらいからコソコソ就職活動をしておりまして、決まったのは4月の中旬です。年齢を考えれば就職は容易ではないと思っていましたが、むしろ長年務めた会社を辞めることのほうに強い決断がいりました。
ちょっと無謀だったかも知れませんが、なんとかなるものと実感しました。

>転職おめでとうございます!人生1度きりなのでお互い頑張りましょう。
>やらないで悔やむなら、やって失敗したほうが良いという”ことわざ”もありますから。

ホントにありがとうございます。人生1度きりという言葉を、この数ヶ月何度繰り返したかわかりません。
そうそう、bitokuさんのブログをカラヤンの「惑星」で知りました。「惑星」って、何度聴いてもいいですね。
明日からどんな世界がまっているか不安で仕方ないのですが、今後も音楽は楽しく聴いてゆきたいと思います。
2007.05.13 23:20

無題 - rudolf2006

吉田さま お早うございます。

転職されるんですね、決意されるまでには、相当悩まれたり、逡巡されたことと思います。
吉田さんの新たな旅立ち、お祝いしたいと思います。あまり頑張らずに、頑張ってくださいね~。

オーマンディの「惑星」良いですよね、私も久しぶりに聴いてみようかなって思いました。

吉田さん、今朝は晴れていますね、新たな一歩をしっかりと踏み出してくださいね、何もできませんが、応援しております。

ミ(`w´彡)
2007.05.14 Mon 06:27 URL [ Edit ]

Re:rudolf2006さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。
転職するときは、やはりいろいろ悩みました。
年収とか待遇もそうですが、なにより、やりがいがあるかとか自分に合っているかというところです。そういう意味では入ってみないとわかりませんから、悩んでも仕方がないところはありました。
オーマンディの「惑星」いいですね。なにしろ音が良くなっていて気持ちがいいです。

>吉田さん、今朝は晴れていますね、新たな一歩をしっかりと踏み出してくださいね、何もできませんが、応援しております。

激励のお言葉、大変感謝です。ありがとうございます。
2007.05.14 20:07

無題 - Niklaus Vogel

吉田さん、こんばんは。転職おめでとうございます! 新しい環境で諸々大変な事もあるかとは存じますが、なにとぞ御身ご自愛くださいますように!
さて、「惑星」は初めて自分で購入したLPでした。スタインバーグ&ボストン響のDG1,300円盤です。思い出深い曲です。
ところで、ボーンマス・シンフォニエッタの録音ですが、2つあるうちの一つが、シュトゥット指揮のものであることに今更気づき、この曲で過日の吉田さんのエントリーのご紹介ならびにTBをさせていただきましたm(_ _)m
それでは、すべてが順風満帆であられることを祈っています!
2007.05.15 Tue 23:50 URL [ Edit ]

Re:Niklaus Vogelさん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。
まだ慣れない職場ではありますが、気持ちだけは新鮮です。あとは体力がもつかどうかがポイントです。もう若くないので無理をしたくても無理できません(笑)。

シュトゥットって、正直言ってよく知らない指揮者なのですが、前回聴いた北欧ものはなかなかよかったので注目です。
TB、ありがとうございました。
2007.05.16 12:52

華麗なるフィラデルフィアサウンド - 老究の散策クラシック限定篇

コンダクツチャイコフスキーにおけるフィラデルフィア―特に三大バレエ音楽があまりに素晴らしく近くのDU、にて‘75惑星を購入することが可能となりました。
セッションレコーディングの完成体としての仕上がりに細心の神経を注いだオーマンディの「仕事」に感服するばかりです。
弦楽器群と木管器、金管、打楽器の収録バランスに神経が研ぎ澄ましたブレンドがなされていると感じます。
「オーマンディ―名盤」で検索すると続々とこの神的領域のフィラデルフィアサウンドに憑りつかれたファンの一般人ブログが散見されます。
師亡き後の倒産騒ぎ、メータが師に教えを乞うた件、カラヤンとの確執のエピソード等もわかるような気がします。
最近再鑑賞したマゼールVPOの悲愴交響曲でも
全体のセッション品としての完成度はオーマンディがまったく格上であることが分かります。
セル=クリーブランド、ショルティ=シカゴの成した偉業と同格もしくはある意味優っている面も多々あると感じざるを得ません。
2020.10.18 Sun 09:52 URL [ Edit ]

巧いが堅苦しくない - 管理人:芳野達司

惑星、おっしゃるように各パートのバランスがいいし、なにより巧いですね。それはシカゴやクリーヴランドとは異なり、軽快でありつつチャーミング。酔えます。
ご存じかもしれませんが、コンダクツ・チャイコフスキーと同じRCAのシリーズで、コンダクツ20Thセンチュリーがあります。ショスタコの革命、バルトークのオケコン、ストラヴィンスキー「春の祭典」などが収録されており、こちらもまたフィラデルフィアの魅力を大いに感じさせてくれるディスクです。

追伸:マゼールのチャイコ/シベリウスを注文しました。気長に待っています。
2020.10.18 10:31
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