ベートーヴェン 中期三大ソナタ ウラディミール・ホロヴィッツ(Pf) 予定では今日から夏休みだったのだが、気になる仕事があって出社した。そのやる気は報われず、成果物は出し直し。ちょっと予想はしていたけど、やっぱり思考が浅かった。休み明けの課題が残尿感のようにじんわり残る。
まあ、それはそれとして。月曜までの休暇は電車に乗って飽きるほど読書をするのがさしあたっての目標。ただ、台風がきているので出発は明後日になりそう。雨が降っても電車が止まらなければヨシとしよう。
などとボヤきつつ焼酎。
デイリーポータルZで紹介されていた乾き物がアテ。
写真がショボイのはいつものことなので、ご勘弁。
一晩日本酒に漬けておいた市販のアタリメを軽く炙ったもの。柔らかくて香ばしい。これくらいの手間であれば、惜しむ理由はないだろう。
ホロヴィッツのベートーヴェン「三大ソナタ」から「悲愴」。
「月光」と「熱情」は70年代の録音なのに、これは63年の録音。1枚通して聴くと、この曲だけ、ややくぐもって聴こえる。
ホロヴィッツのピアノは、明快で、華やかな音色を惜しまない。こういう音にベートーヴェンはあんまり合わないのじゃないかと思っているのだけど、違和感はない。むしろ、陰影のある詩情がにじみ出ていて、ほのかな渋みさえ感じる。
これが現代のデジタル録音ならば、こういう風情は出ていなかったかもしれない。録音の按配も、古典の雰囲気を醸し出しているようだ。
1963年11月の録音。
PR