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シェリングのベルク「ヴァイオリン協奏曲」

2006.08.26 - ベルク
シェリング

シェリング クーベリック/ベルク「ヴァイオリン協奏曲」


球の速い投手といえば、今はクルーン、五十嵐、昔ならば金田、尾崎、江夏という名前がよくあげられる。
私の年代でいうと江夏の阪神時代がギリギリで、金田の全盛期はわからない。
どれくらい速かったかというのはスピードガンのない時代なので、客観的にはわからないのだが、当時対戦した張本は「金田さんの球は170キロは出てた」などと証言している。
昔の話なので記憶が拡大しているとも思えるし、実際、スポーツの世界では日進月歩の進化を遂げているわけなので、こと野球に関してだけ過去のほうが優れているというのは信じがたい話ではある。
しかし、私の記憶によれば、今のクルーンよりも速かったと思われるのが、阪急の山口である。
昭和50年代前半の、巨人との日本シリーズで観たあの凄まじい速さは、今でもクッキリと脳裏に描くことが出来る。
張本ではないが、山口の球は160キロを超えていたのではないだろうか。
久しぶりに彼の映像を観た。記憶のままのダイナミックなフォームである。

山口高志の投球

クルーンより速いのではないだろうか。
それとも私の記憶がやはり誇大化しているのか?


さて、ベルク。
日本語にすると「山さん」ということになろうか。
山さんが聞き込みにきたら、ペラペラしゃべっちゃうだろうな。
全然関係ないが。

ウィーン新古典主義の3人は、名前の似ていることが、不人気のひとつかもしれない。
知らない人が聞いても最初覚えられない。
かくいう私がそうであった。
ハイドンとモーツァルトだったら、目隠しされたらどっちがどっちだがわからない曲はあるだろうけど、名前はなかなか間違えない。
ピアノ協奏曲っていったって、シェーンベルクだかベルクだか、名前も曲もわからないさ!?

とはいえ、このベルクのこの協奏曲は、20世紀最高のヴァイオリン協奏曲である。と思う。
第1楽章の痛切な響きと、瞬間的に沸点に達する第2楽章の劇的な興奮がたまらない。

シェリングは、あたかもベートーヴェンを弾くがごとくベルクに向かい合ってスケールの大きい音楽をゆうゆうとひねり出している。スタジオではおとなしいクーベリックも実に淡々とした指揮ぶりで、奇をてらったところや、派手なウケ狙いは微塵もない。大人の演奏といえる。
渋い。
こういう渋い大人の音楽には、長年熟成されたスコッチが良く似合いそうだ。でも手元にないので、発泡酒、ですらない、「その他の雑種」である。




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