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ヴィターレのヘンデル「アチ、ガラテアとポリフェーモ」

2008.07.05 - ヘンデル


handel

ヘンデル 音楽劇「アチ、ガラテアとポリフェーモ」

Wikipediaのヘンデルの項を見てみると、別名「音楽の母」とある。
懐かしい。たしか、小学校だったか中学校のときの音楽の教科書に「音楽の母」と書いてあるのを見たことがある。同じ生年のバッハが父なのでヘンデルが母だということなのだろうが、どうしてそのように落ち着いたのだろう。
肖像画でみるヘンデルのカツラの毛が、バッハよりも長いからか。
でも顔そのものは、どちらもそうとうにゴツイものがある。
顔だけで判断してしまうと、母のイメージからは遠い…。


ガラテア:ステファニー・トゥルー(ソプラノ)
アチ:ルチアナ・マンチーニ(メゾ・ソプラノ)
ポリフェーモ:ミッチェル・サンドラー(バス)
コントラスト・アルモニコ
マルコ・ヴィターレ(指揮)


「アチ、ガラテアとポリフェーモ」は、ヘンデルが23歳のときに作曲した、80分程度からなる音楽劇。
登場人物は、羊飼いのアチとその恋人の海の妖精ガラテア、巨人ポリフェーモの3人。
ガラテアの美貌に惹かれ、わがものにしようとしたポリフェーモに対し、果敢に戦いを挑んだアチは、ポリフェーモの投げた岩が命中して死んでしまう。それを嘆いたガラテアが、アチを泉に変えるという話。

オケの編成は、弦楽器にオーボエ、リコーダー、トランペットとハープシコード。
もっと大編成なのじゃないかと思うほど、響きに厚みがあって色彩的だ。

今回、この曲を聴くのは初めてだが、ついでに演奏者も知らない。初めて尽くしであるが、親しみやすいアリアがいくつかあるし、頭から尻尾まで素朴なオーケストレーションの妙を味わうことができる。オケはそれほど卓越した合奏力を誇示するものではなく、速いパッセージのところであいまいになったりするが、それがむしろ朴訥な世界をより濃厚にしているようだ。
朴訥で、なにより涼しげなところがいい。

2007年10月、オランダでの録音。
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Comment

無題 - rudolf2006

吉田さま こんばんは

ヘンデルの音楽劇ですか
最近は、ヘンデルのオペラが色々と演奏する機会が増えているそうですね〜。フレミングさんも、ヘンデルのオペラをメトロポリタンで歌っているようですね。

メゾソプラノの役は、昔はカストラートが歌ったんでしょうか〜
いつも珍しい曲をありがとうございます

ミ(`w´彡)

2008.07.05 Sat 23:41 URL [ Edit ]

Re:rudolf2006さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。

先日、FMでヘンデルが流れているのを聴いて、気に入ったのでCDを購入しました。
この曲のなかにもけっこう有名なアリアが含まれているそうです。
ヘンデルのアリア集も、気にしているとたくさんあるものですね。

この演奏は古楽器によるものですが、アクが少なくて聴きやすいようです。
メゾソプラノの役は、昔はカストラートが歌ったのでしょうか。
当時の復元がはやっていますが、カストラートがでちゃったらすごいものがありますね。
2008.07.07 13:04
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