台風の休日は大音量でブルックナー。
マゼール指揮ウィーン・フィルによる5番を聴きました(1974年3月の録音)。
これは中学生の頃に憧れだった一枚。お金が自由になる社会人になってからずいぶん長い時間が経つけれど聴いてこなかったのは、少し興味が薄れたのと、なんだかモッタイナイのと両方。
だから今日は、けっこうドキドキして聴きました。笑
ブラスをはじめとした楽器の鳴りっぷりがいい。気持ちよく、しなやかに音が出ています。適度な粘りとじゅうぶんなタメが効いているからか、力が漲っている感じ。それは両端楽章にとくに顕著に(当たり前か)出ていると思います。
マゼールといえば、とりわけ才気煥発なベルリン放送交響楽団時代と、切れ味のいいクリーヴランド管弦楽団時代を好みます。
この録音はクリーヴランド時代の初期と思われますが、まるでブルックナーとがっぷり四つに組んだような横綱相撲を展開しているようであり、立派な演奏ではあると思います。
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