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クレンペラーのハイドン「交響曲第100番"軍隊"」

2010.09.20 - ハイドン
 
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ハイドン:交響曲第100番「軍隊」、第101番「時計」


クレンペラーとフィルハーモニア、もしくはニュー・フィルハーモニアとのEMI録音は、ある種の軽やかさが魅力である。この指揮者の膨大な録音の全てを聴いているわけではもちろんないのだが、そのような印象がある。
この指揮者のテンポはたいてい遅いのだが、重苦しくならない。これは、指揮者の趣味によるものかもしれないが、ことにEMIの録音に限れば、対抗配置の効果によるものじゃないかと思う。右手からヴァイオリンが鳴ることによって、空間的な広がりが得られるとともに、低音が分散されるのだ。
このハイドンもそう。じっくりゆったりしたテンポでありつつ、乾いた秋空のような涼しさが感じられる。
聴きどころは、第一楽章の展開部。入るときの間が絶妙。音が鳴りやんで、アレっと思った瞬間に、おもむろに始まるヴァイオリンの響きが意外であって、殺気に満ちている。
これはいったい、なんの効果を狙ったものか判然としないが、不思議な後味を残す。

1965年10月、ロンドン、アビー・ロード・スタジオでの録音。




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墓参り。たまにはいつもと違うルートで行こうということで、都電に乗る。ただ、だいぶ遠回りをした。


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都電の「熊野前」から、舎人ライナーに乗って日暮里へ。


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墓場からも見えたよ、スカイ・ツリー。
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Comment

無題 - rudolf2006

吉田さま こんばんは

急に涼しくなりましたね〜 本当に急に寒くなった感じがします。お彼岸のお墓参りでしょうか〜
都電は今も路面を走っているんですね
懐かしいですね〜、子供の頃は神戸市内にもチンチン電車が走っていましたし、大阪ー神戸をつなぐものもありましたし、大学で京都に行ったときには市電がまだあったんですよ〜 あの頃の方が便利だったですね〜。ヨーロッパなどでは今も活躍していますよね、大都市でも〜。あれをなくしたのは、本当に残念ですね〜、地下鉄などを作るよりも安上がりなので、今からでも路面電車に変えていく方が良いのではないかなと思ったりもしますね〜

クレンペラーの演奏はほとんど聴いていません、爆〜。私が聴いた中では「オランダ人」が一番面白かったと思います。このハイドンも良さそうですね〜

(*´ω`*)
2010.09.25 Sat 19:04 URL [ Edit ]

Re:rudolf2006さん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

涼しくなりましたね〜、富士山は雪だそうです。気温としては、ちょうどいい季節ですね。
都電荒川線は今も路面を走っています。先日に乗った時は、とても混んでいました。やたらと老人が多いのです。都営だから、バスと同じく無料だからなのでしょう。

クレンペラーの演奏は淡々としていますが、この「軍隊」は、比較的覇気のあるほう(?)じゃないかと思いました。
2010.09.26 21:35
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