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マルツィのドヴォルザーク「ヴァイオリン協奏曲」

2006.12.23 - ドヴォルザーク

レーグナー

ヨハンナ・マルツィ(Vn)フリッチャイ指揮RIAS交響楽団/ドヴォルザーク「ヴァイオリン協奏曲」


年末恒例の将棋の竜王戦は、渡辺明竜王が佐藤康光棋聖を破って、3連覇を達成。最終戦まで力の拮抗した熱戦であった。
佐藤棋聖は世代的には羽生三冠と同世代。いつのまにか37歳である。一方、渡辺竜王はまだ22歳。将棋界はまだまだ羽生世代が幅をきかせているが、渡辺が新世代の代表としてその一角に食い込んでいる。この人は、宇宙人である。コケシを思わせるような風貌もさることながら、なにしろ態度がでかい。歯に衣をきせない発言の数々は、はたで聞いていてもドキッとさせられる。頭を小突いてやろうかと思うときもあるが、もちろん本人の前ではできませんなあ。独特のオーラを感じるのである。
若くしてのし上がるヒトというのは、えてして態度が大きいものである。イチローしかり浅田真央しかり。
偉くなっちゃったから態度が大きいのか、態度がでかいからのし上がったのか、両方に要因があるのだろう。
それに比べて、いつも小さくなって世間の端っこを歩いている私がのし上がる日は来るのだろうか。
こないかなあ。わっはっは。

当初グラズノフ目当てで買ったこのCD、聴いてみるとドヴォルザークがとてもよかった。マルツィのヴァイオリンは、伸びやかでいい音だけれども、ミルシテインやフランチェスカッティのような空気を切り裂くような艶はない。どちらかといえばつや消しをした写真のような音色だ。ドスの効いた立ち回りに迫力がある。女性のヴァイオリン奏者というのは、こういうヒトが多いような気がする。音の美しさを追求するよりも、情感を激しく表現するタイプ。
彼女は1924年生まれなので録音当時は29歳。ヴァイオリン奏者としては脂の乗り切った時期である。
切り込みの鋭い弾きっぷりにマイッタ。フリッチャイは縦の線、音量のバランスともに最高潮の伴奏を聴かせてくれる。ソロにピッタリつけることに余念はないが、起伏の大きい憂愁漂うスラヴ的世界を繰り広げている。いやはや、つくづくこの指揮者は素晴らしいと思う。ワインがおおいに進むのであった。
グラズノフはまた今度。




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