宮崎駿監督の「風の谷のナウシカ」を観る。
これは、細菌に犯された地球で、細々と暮らす人間が、敵の国と戦う近未来SF。
ナウシカは小さい国の地位ある身分であり、地球に住む他の生物と共生を図っている。が、敵国の侵略にあい、強い生物であるオームの怒りをかい、破滅寸前まで追い込まれるが、ナウシカの勇気ある行動で人々が助かる。
この映画の見所は、ナウシカの魅力に尽きる。彼女は童顔であるが、乳がでかい。足もすらっとしており、体型的にも成熟した女の魅力を発散させている。それは敵国の「殿下」も同様。彼女も何故か巨乳である。
アニメだから慣例的にこうなった、という言い訳は、宮崎作品には通じないだろう。なにか意味があるはずである。それは何なのか。
それを解くためには、もう少し彼の作品を観なくてはならないかな。
バックハウスのピアノでショパンを聴く。
・練習曲集 op.25〜第1,2,3,6,8,9,5番
・夜想曲変ニ長調 op.27-2
・ワルツ 変ホ長調 op.18
バックハウスというと、ベートーヴェンやブラームスばかりが有名だ。私もそればかり知っているが、戦前に録音されたショパンの練習曲があるのは知っていた。ただそれは未だに聴いておらず、順序は逆になるがこの録音を聴いた。
予想以上にいい。テンポがいいし、リズムが精確だ。これだけのショパンは、誰でも弾けるわけじゃないと思う。
練習曲といえば、ポリーニの例の録音や、横山幸雄のディスクを思いおこす。彼らは、卓越した技巧でもって、この難曲をメカニカルに、そしてほどほどの抒情をもって弾いていた。
バックハウスは、テクニックでも、そう遜色はない。そのうえ、呼吸が深いので独特の文法を用いているように聴こえる。それはとても詩的であり、華やかさも兼ね備えている。
こういうピアノ、どこかで聴いた。ミケランジェリのピアノである。同じようにライヴであり、彼はワルツを弾いた。それはとても色が濃く、妖艶な雰囲気をおしみなく出したピアノだった。このバックハウスも、雰囲気がじつにいい。
夜想曲は音が美しい。ひとつひとつが宝石のようだ。バックハウスとは、こんな音を出すピアニストだったのか。
ワルツは、冒頭にちょっとしたフレーズを載せてから始まる。軽快で楽しい演奏。
モノラルであるが、時代を鑑みるとバックハウスはもうかなりの齢のはず。そう昔の話ではない。なのに、彼のショパンが大きな評判にならないのはおかしな話である。
1953年6月11日、ルガーノ、アポロ劇場でのライヴ録音。
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