ショパン ワルツ集 アルトゥール・ルービンシュタイン(Pf)
電車の中で聴く音楽を選ぶのは楽しい。
でも、騒音の中で耐えられるという制限がつくので、限られてくる。
ここしばらくワーグナーの楽劇を聴いていたけれど、ピアノ、ピアニッシモがあまりに聴きづらいので、音楽が断片的になってしまう。
となると、あまりダイナミックレンジの大きくないもの、つまり古典系がいいようだ。
なので今聴いているのは、バッハとモーツァルトとロッシーニとショパン。後ろの二者は古典派ではないが、これはなかなかです。
音量の幅が激しすぎず、良からず。
いや、いい。
みんな10分以内に収まるので、飽きる前に終わる。
本当は、いずれも外で気軽に聴く類のものじゃないかもしれないが、電車のなかでも楽しませてくれるクラシック音楽もオツなもの。
ショパンのワルツ集はそのなかのひとつ。
ワルツといえば、リパッティとかミケランジェリの強烈な名演奏があるけれど、電車ではこれである。
ダイナミック・レンジが狭い。
音がそこそこいい。
適当に退廃的である。
グラフ化してみると、いろんな要素がほぼ真ん中にくるような模範的演奏のような気がする。
これらの曲が、通勤の「行き」にくるとけっこう違和感があるが、「帰り」は頼もしい。いかにも酒が進む音楽。
ルービンシュタインが80歳頃の録音であるが、それを知らずに聴けば年齢を感じさせないだろう。
元気で軽く鬱屈した、いい演奏なのである。PR
無題 - bitoku
Re:bitokuさん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司
コメントありがとうございます。
通勤中に聴く音楽を選ぶのは楽しい仕事(?)のひとつですが、音量が一定の曲がいいので悩ましいところです。
しばらくワーグナーを聴いていましたが、音の大きいところばかり聴こえるのであまり向きません。
ルービンシュタンのショパンですが、これは60年代の録音ながらわりといい音がします。BGMにもいいですよ。
ショパンはコルトーもいいですが、いかんせん音が悪すぎて、普段聴くにはあまりにマニアックな気がしてしまいます。
2007.09.06 12:46
無題 - rudolf2006
Re:rudolf2006さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司
コメントありがとうございます
台風のせいかとても蒸し暑くなりました。雨や風はさほど気になりませんでしたが、一昨日の帰りの電車がすごく混んでいました。その日は多くの会社で「定時帰宅」を奨励していたせいかもしれません。
電車音楽は、管楽器、弦楽器などソロがいいようです。今入っているのは、ワルツやバッハの無伴奏やピアノ、モーツァルトのコンチェルトです。ロッシーニの序曲集もありますが、はやり弱音部が聴こえづらいです。
ルービンシュタインはレパートリーが広いですね。この時代、個性の強いヒトが多いので、ルービンシュタインは普通に聴こえます…。
2007.09.08 10:19
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