シューマン 交響曲3番「ライン」 ショルティ指揮 ウイーン・フィルショルティが指揮するシューマンの「ライン」は、かなり面白い。
肩肘を張りまくってアクセントを強調するあたりは、いかにもシカゴ響就任前のショルティのスタイル。要所要所で放たれる金管やティンパニの打ちこみは目覚ましいほどに強烈で、むしろ清々しさを感じる。1楽章では普段あまり聴こえてこない副声部の木管がクッキリと前面に浮かび上がってくるのだが、これがけっこう泥臭く、ゴツイ。
速い部分においての元気溌剌ぶりに対して、彫りの深い詩情にも事欠かない。ピアノ協奏曲の間奏曲を思わせる3楽章では、まろやかな弦がほんの少しのポルタメントをきかせながらたっぷりと歌うくだりが素晴らしい。ちょっと胸がつまった。
ウイーン・フィルがいい。このくすんだ黄金色、「古き良き」という言葉がふさわしい。
1967年11月の録音。
甲府から八王子へ。
中央本線。
八王子から立川へ。
中央線の快速。
立川から府中本町へ。
南武線。
途中駅から乗ってきた男子高校生が、隣で冷やし中華を食っていた。
府中本町から北朝霞へ。
武蔵野線。
「ギャンブル電車」の誉れ高いが、平日のせいか空いていた。
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