フランス 室内楽曲集 アンドレ・プレヴィン(Pf)、他モツ煮込み。
少々時間はかかるが、カンタン。
涼しいこの季節に最適のつまみ。今夜はこれでそば焼酎。
1.モツの下煮。
水に酒(今回は焼酎にした)と生姜を入れて1時間ほど煮る。
2.味付け
下煮の汁は全部捨て、新たに水をはり、モツとともに人参や大根、ごぼうを入れてまた1時間くらい煮る。こんにゃくや豆腐ももちろんおいしい。
醤油や味噌で味付けして完成。
煮ている間は、本を読むもよし、ビールを一杯やるもよし。
サン・サーンス。
吉田秀和の「LP300選」のなかで、サン・サーンスのことをあんまりよく言っていないことを真に受けて、学生時代はこの作曲家のことをはなから馬鹿にしてろくに聴かなかったものだが、先入観なしに聴いてみると、どれもまっとうでよくできた作品ばかり、なんていうと恐れ多いけど、歴史のフィルターをかいくぐるだけのことはある作曲家であるなあと改めて思う。
この七重奏曲はことにいい。
弦楽四重奏にコントラバスとピアノ、それにトランペットなんていう編成の曲は他に知らないけれど、聴いてみると、もうこれ以外の編成では成り立ちようがないのじゃないかという説得力を感じる。
こういうのを職人芸というのだろうか、構成もメロディーもソツがなく、キッチリしていてスキが見当たらない。
楽器の登場回数も公平だし、それぞれ見せ場があってバランスがいい。
トランペットなんて、室内楽ではいかにも浮きそうな感じがするが、これが不思議と馴染んでいるのである。
委嘱したヒトがトランペットを望んでいたらしいのだが、それに答える作曲家の力量はやはり普通でない。
なかでは特に4楽章が良かった。玉をころがすようなプレヴィンのピアノ、天空を舞うスティーヴンスのトランペット、ゴリゴリとドスを効かせる低弦。それらが軽快なスピードでもって入れ替わり立ち代り登場するさまは、めくるめく音楽の洪水なのだった。これは楽しい。
アンドレ・プレヴィン(ピアノ)
トーマス・スティーヴンス(トランペット)
ジュリー・ローゼンフェルド(第1ヴァイオリン)
アニ・カヴァフィアン(第2ヴァイオリン)
トビー・ホフマン(ヴィオラ)
カーター・ブレイ(チェロ)
ジャック・クロヴィッチ(コントラバス)
奏者は、アメリカを拠点に活躍していたメンバー。トランペットのスティーヴンスは元ロス・フィルの首席奏者、チェロのプレイは当時ニューヨーク・フィルの首席であったそうな。
1993年5月、ニューヨークでの録音。
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