河野真有美さん主催による「素晴らしき音楽、素晴らしき歌声」コンサートに足を運びました(2024年5月11日、コンサーツラボにて)。
奈良原繭里(ソプラノ)
飯島由利江(メゾソプラノ)
上本訓久(テノール)
上田誠司(バリトン)
河野真有美(ピアノ)
3部構成のうち、最初は歌曲。
どの歌手も十八番の曲を持ってきたようで、とても聴きごたえがありました。
なかでもメゾによる「忘れな草」に、胸がジンときました。
第2部は「トロヴァトーレ」と「カヴァレリア・ルスティカーナ」の抜粋。
どちらもおいしいところ、かつ動きの大きなシーンを取り上げていて、うかうかしていたら置いて行かれるような、あっという間の演奏。
できれば、もう少し長い抜粋を聴きたかったと思うけど、ないものねだりかな。
第3部はトスカの最終幕。
スカルピアが殺害されたあとなので、ソプラノとテノールの独壇場。わかっていても銃撃のトリックを見てドキドキするのは、お二人の演技の賜物か。舞台道具は簡素だったけれど、臨場感に溢れていました。
ピアノはスタインウェイ。音色がじつに華やか。まさかここで、ホロヴィッツの音を聴くことができるとは思いませんでした。
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