ケルテス指揮スイス・ロマンド管弦楽団の演奏で、ショスタコーヴィチの交響曲5番『革命』を聴きました(1962年、ジュネーヴでの録音)。
帯によれば『新世界より』(たぶんウィーン・フィルと)の後続盤とあるから、ケルテスがレコードデビューしたばかりの頃の録音と思われます。
これは、湯気をたてて疾走する競走馬のような勢い、そしてはち切れんばかりの生命力に溢れた演奏。
1,2,4楽章は、マッシヴな迫力に満ちていて手に汗を握るようだし、慟哭とも云える3楽章はスイス・ロマンドのふっくらとした音色が、灰色の世界に一条の光を差しているように感じられます。
この楽章、途中で退屈することがしばしばありますが、ケルテスの演奏においては、ここが白眉ではないかと。
録音はデッカでしょうか、鮮明であり肉厚、素晴らしい。
PR