ホロヴィッツのピアノで、リストのロ短調ソナタを聴きました(1977年の録音)。
リストのこの曲とシューマンの幻想曲ハ長調とは、お互いに献呈しあったものだと聞いたのは、ずいぶん昔。
当時はシューマンが好きだったから、不遜にも、ずいぶんバランスが悪いなどと思っていた。
リストを好んで聴くようになったのは、この10年ほどか。ピアノ曲では「巡礼の年」や「詩的で宗教的な調べ」と並んで、このソナタを素晴らしいと思うようになりました。
ホロヴィッツの演奏は、逆立てた髪をなびかせながら疾走しているよう。でも音が綺麗だからエレガントでもある。
CDから拙宅の装置を伝わってくる音でさえ1月の星屑のようなのだから、生で聴いたらどんなだったろう。今更ながら少し残念。
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