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ルーリーのモンテヴェルディ「マドリガーレ集」

2009.09.13 - モンテヴェルディ
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モンテヴェルディ「マドリガーレ」 カークビー、他


大前研一の「質問する力」を読む。
大前の本からはいつも少なからぬ示唆を受ける。多くの本を書いているから重複するネタも少なくないが、新しい話題もひとつは入っているのでつい買ってしまう。
この本で面白いのは、景気と株価の話。株価と景気は必ずしも一致するものではない、というより、別のものだという。
「実は日本人の資産の中には、株はほとんど組み込まれていないのです。だから大抵の人は、株が下がっても対して困らないはずなのです」。
確かに一部の投資家を除いて個人の資産の多くは預貯金らしいのでその理屈はわかる。私は前職の時に自社株を購入しそれをまだ持っているが、それが暴落したとしても家が傾くほどは持っていない。年に2度の微々たる配当金がなくなったとしたら痛いが、それを当てにするくらいなら給料を上げることのほうがまだ確実性が高い。
大前の言う通り株価を上げたいと思っているのは証券会社と銀行と生保などの金融業であるとするならば、それらを我々があえて助ける筋合いはないといえる。いままで公的資金の注入でじゅうぶんに助けたつもりだ。もう勘弁してほしい。
そもそも日本の人口はこれから減少の一途をたどるのは確実だから、経済は縮小するのが自然の成り行きであると考えられる。ならば役所も金融業界も徐々にスリム化させてゆくような仕組み作りが必要であろう。
それには個人の生活レベルの縮小ということも念頭におくべきなのかもしれない。もしくは逆に個人がもっと豊かになるかもしれない。
後者がいいに越したことはないな。


ルーリーのモンテヴェルディ。
このCDに収録されているのは、4巻、5巻の全曲と、7巻、8巻からの抜粋。
伴奏なしの声楽、俗にいうアカペラ。音楽界のリストラと言える。言えないか。
マドリガーレは、実にすがすがしい透明感のある音楽だ。こういう曲についてこの演奏はどうのこうのあの演奏はああだこうだと言える知識を持ち合わせていないのでなんとも言いようがないが、いい演奏じゃないかなと思う。
試験勉強のBGMにいいかなと思いきや、これはこれでわりと押しが強い音楽であって、多くのクラシック音楽同様に聴き流すのはやっかいである。なんだか濃い血を感じる。

ところで、ライナーによればルーリーは指揮ではなくディレクターとあるが、ディレクターとは具体的に何の担当なのだろう。

アントニー・ルーリー
コンソート・オブ・ミュージック
エマ・カークビー(s)、他

1981年~1984年の録音。

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