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スメタナ、パノハ四重奏団のメンデルスゾーン「八重奏曲」

2007.05.27 - メンデルスゾーン


メンデルスゾーン

ハイドン 弦楽四重奏曲「ひばり」、「鳥」 メンデルスゾーン 八重奏曲 スメタナSQ他


大相撲千秋楽の結びの一番は、すでに優勝の決まった白鵬と横綱・朝青龍の対戦。今場所の横綱は本調子ではないが、最後は意地を見せてくれるだろうという期待通り、拮抗した相撲だった。
横綱になる力士がもっとものぼり調子になるのは、横綱に昇進する場所であるといえるが、今場所の白鵬は強い。千代大海戦では、張り手の応酬に対等に応えたし、千秋楽ではがっぷり四つの力勝負に競り勝った。優勝の行方は決まっていたとはいえ、力の入ったいい相撲で、堪能した。


さて、メンデルスゾーン。この曲は、今一番のお気に入りかもしれない。1楽章のふっくらとした幸福感と、スケルツォ楽章の若々しいスピード感がいい。
この曲の演奏では、なんといってもラルキブデッリのなんとも爽やかで新鮮味のある合奏がすばらしくて、この演奏に出会ってこの曲を好きになったものだ。そこで違う演奏も聴きたくなって、老舗のスメタナ四重奏団とその後輩筋にあたるパノハとの日本公演のライヴを聴いてみた。
ラルキブデッリのものに比べると、全体的にゆっくりとしている。だからもったりとした味わいになっていて、この曲に期待する若さというものはちょっと希薄だ。その反面、ひとつひとつの楽器の鳴り具合が手に取るように鮮明で、木目の香りが濃厚。ライヴにしてはとてもキメが細かくて合奏の精度も高く、頻繁に聴くに充分耐えうる仕上がりになっている。実際に3回聴いてみたけれど、だんだんと味わいが出てくる演奏である。
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