飯守泰次郎指揮 新交響楽団の定期演奏会に足を運びました(2021年1月17日、東京芸術劇場にて)。
スメタナ 連作交響詩「わが祖国」
・高い城
・モルダウ
・シャールカ
・ボヘミアの森と草原から
・ターボル
・ブラニーク
「わが祖国」の実演は初めて。「ターボル」から「ブラニーク」に流れ込むところはCDで聴いても大変な高揚感があるから、実演ならばさぞ興奮するだろうと大いに期待しました。
でも本公演は、最初の4曲がよかった。見たことのないチェコの山や川、そしてそこに生活する人々の喜怒哀楽が手に取れるように感じられました。
ところどころで涙が出そうになり。
個人技も冴えていました。精度が高く目鼻立ちのクッキリしたアンサンブルを聴かせた弦楽器群を始め、「高い城」のハープ、「シャールカ」におけるクラリネット、「ターボル」でのティンパニ、「ブラニーク」のホルン。
飯守さんはもう80歳になるのかな。指揮台に向かう足取りはずいぶんとゆっくり。でも、長丁場を立って指揮するのを目にして、まだまだ健在なのだと嬉しくなりました。
PR