ジュリアード弦楽四重奏団の来日公演に足を運びました(2023年10月20日、紀尾井ホールにて)。
ジュリアード四重奏団の演奏は60年代から80年代にかけてのものはしばしば耳にしたけれど、最近は聴いていませんでした。
メンバーもその当時とは異なり、女性が3名男性が1名という布陣。男性がチェロではなく第二ヴァイオリンというところは目新しく感じました。
演目はベートーヴェンの13番の終楽章差し替え版を前半に置き、大フーガを後半に配置するというもの。
そして間にヴィトマンの2曲。これらはいずれも、ベートーヴェンの旋律をところどころにまぶした、いわば「13番」のオマージュとも言えるような音楽。
よって、プログラムのすべてが「13番」に彩られた構成になっているので、この曲を好きな人にはたまらない一晩であったと思います。
演奏は、厚みがあって流麗。ただ、ときに荒っぽいところがあり、気になりました。
ただそれも、帰宅してから頭を冷やすと「また聴いてみたい」と感慨を新たにしたのでした。
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