アバド指揮ヨーロッパ室内管弦楽団・他の演奏で、ロッシーニ「ランスへの旅」を聴きました(1984年8月、イタリア、ペサロでの録音)。
今週末に迎える、藤原公演の予習です。
このオペラ、お話そのものは荒唐無稽、というかどうでもいいようなもの。だからこそ、歌を聴くことに集中できる、ということはあるかもしれない。
ロッシーニお得意のパロディも満載。バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ドイツ国家、フランス国家、ラストはチャイコフスキーの「眠りの森の美女」(もちろんチャイコがどっかから引用したのでしょう)あたりが聴こえてきます。
歌手は下記の面々。それぞれ、贅を尽くした歌がおいしい。彼女らをまとめてライヴで聴くことは、日本はもちろんヨーロッパでも難しいのではないかな?それがディスクを聴く醍醐味でありましょう。
アバドもキビキビしていています。彼はロッシーニとヴェルディを振るといい。
コリンナ:チェチーリア・ガスディア
メリベア侯爵夫人:ルチア・ヴァレンティーニ=テラーニ
フォルヴィルの伯爵夫人:レッラ・クベッリ
コルテーゼ夫人:カーティア・リッチャレッリ
騎士ベルフィオーレ:エドゥアルド・ヒメネス
リーベンスコフの伯爵:フランシスコ・アライサ
シドニー卿:サミュエル・レイミー
ドン・プロフォンド:ルッジェーロ・ライモンディ
トロムボノクの男爵:エンツォ・ダーラ
ドン・アルバロ:レオ・ヌッチ
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