豊島区オペラソリストの会主催による、ヴェルディの「トロヴァトーレ」公演に足を運びました(2018年9月2日、南大塚ホールにて)。
稽古ピアニストを務めた河野真有美さんのご案内によるものです。公演は2日間に渡り3公演行われますが、昨年同じ場所で「カルメン」のタイトル・ロールを妖艶に演じた里まりさんがアズチェーナを歌う2日目昼の部にしました。
このオペラは1953年にローマで初演された、ヴェルディ中期の傑作とされているものです。お話の華麗な(?)禍々しさもさることながら、歌手の力技と合唱の美しさが大きな聴きどころであり、「傑作」と云うにふさわしいオペラだと思います。
歌手ではまずレオノーラ。いくぶんハスキーな声は上品な色香が匂いたち、(勝手な)イメージ通りの素敵なヒロインでした。4幕における、難関であろうアリアに鳥肌が立ちました。
アズチェーナはやはり期待を裏切りません。妖艶さと執念深さを歌声のみならず、目力でも訴えかけていて迫力を感じました。
マンリーコは清潔感のある声が鮮烈、ルーナは敵役というより善人に見えました。
オーケストラは好調。
ことに、トランペットは切れ味抜群。
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