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"死ねばいいのに"、アンスネス、モーツァルト"ピアノ協奏曲20番"

2013.10.12 - モーツァルト


ma

 


京極夏彦の「死ねばいいのに」を読む。

若い女性が自室で死んだ。事故なのか、自殺なのか、あるいは他殺なのかはまだ判明しておらず、警察も手を焼いている。
そんなとき、女性の男友達が探偵まがいのことを始める。女性と関係のあった人物に会いに行き、女性がどんな人だったかを探る。
一見、平凡なOLに見えた女性の過去や現在の謎がだんだんと解き明かされていく。

これは京極の、珍しい(?)現代モノ。
決して凝ったストーリーではないものの、刑事コロンボばりの主人公の青年はなかなか味がいい。どんどんと引き込まれる。
犯人探しの妙味よりは、彼の振る舞いそのものに魅力がある。感情移入しないわけにいかない。

一気呵成に読ませられた。












アンスネスの弾き振りで、モーツァルトのピアノ協奏曲20番を聴く。

先日に聴いた17番と同様、毅然としていてスマートなモーツァルトである。
アンスネスのピアノは適度に柔らかくて、透明感のある音。清冽。短く刈り込まれたノルウェー室内管はキレがいい。

1楽章のカデンツァはベートーヴェンだが、3楽章は初めて聴く。情熱的で起伏が大きい。このカデンツァ、素晴らしい。心を揺さぶられる。この部分だけでも聴く価値のある演奏である。ライナー・ノーツには記載されていない。誰のものなのだろう?

ご存じのかた、教えてください。




レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ、指揮)
ノルウェー室内管弦楽団



2007年3月、オシオ、ジャー教会での録音。










ma
 

牛の品評会。















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Comment

フンメルのカデンツァです - yoshimi

こんにちは。
確かに第3楽章のカデンツァは本当にいいですね!
このカデンツァは、フンメル作です。
さすが、モーツァルトの弟子だけあって、まるでモーツァルトが書いたかのように、煌くように鮮やかです。
そういえば、フンメルが作曲したピアノ協奏曲も、モーツァルトを少しショパン風にしたような華麗でロマンティックな曲です。

カデンツァの楽譜は、フンメルが書いたピアノ独奏版楽譜に載っています。
ただし、アンスネスは最後のところに出てくる13小節分を飛ばしていますが、その方が音楽の流れが良いようにも思います。

参考までに、フンメルの編曲版楽譜はこちらです。
(27ページの下から2行目~)
http://conquest.imslp.info/files/imglnks/usimg/8/8b/IMSLP06102-Hummel-Mozart_-_KV466_Klavierkonzert.pdf
2013.10.13 Sun 11:20 URL [ Edit ]

なるほど!! - 管理人:芳野達司

yoshimiさん、こんにちは。
この演奏で初めて聴くカデンツァでした。フンメルでしたか。フンメルというとトランペット協奏曲だったか、あまり聴いてこなかった作曲家です。
しかしこれは素晴らしい曲です。なんでみんな弾かないのか(あるいは知らないだけかも)、不思議です。
フンメルのピアノ協奏曲、聴きたくなりました。

教えて頂き、ありがとうございます!
2013.10.13 14:20
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