ピリス(Pf) グシュルバウアー指揮リスボン・グルベンキアン財団室内管弦楽団日垣隆の「世間のウソ」を読む。
宝くじで1等に当たることは、交通事故で死ぬ確率よりも低い、というような話を聞いたことがある。正確には、交通事故で死ぬか、もしくは保険を請求するほどの事故に合う確率が1等よりも高いということらしい。具体的には、交通事故が0.009265で、1等が0.0000001(2004年)。
これでも、夢を買うつもりであればいいのだろう。
宝くじだけではなく、日本の公営ギャンブルというものは、いかにも効率が悪い。ギャンブルには指標があって、それは1万円を賭けるごとに負ける平均額というもの。アメリカのルーレットやスロットマシンが500円から800円なのに対し、日本の競馬は2500円、宝くじに至っては5200円!
ワタシは酒と煙草をやるので、間接税はたいがい納めているつもりだが、ギャンブルはほとんどやらない。でも、こんなことではいけない。政府とみずほ銀行を無駄に儲けさせて、天下り先を充実させるためにも、ギャンブルに手を出さないとナ。
ピリス若き日のモーツァルト。硬筆の鉛筆でカリカリと、素早くも几帳面に描いた楷書体、その感触はひんやりとした手触りのクールなモーツァルト。
どちらかといえば23番の演奏は、スピード感がある演奏が好きなのだが、このCDではテンポはじっくり落ち着いていて、ひとつひとつの音を磨き上げて聴き手に提示している。緊張感漂うユニークなものだと思う。好き嫌いは別として、記憶に長く残りそう。
グシュルバウアーの指揮は手堅い。
1973年4月、リスボン、サン・カルロシュ劇場での録音。
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