モーツァルトのピアノ協奏曲は、ポークカレーや鰹のタタキと並んで(?)
私の大好物。
「フィガロ」の全曲聴きとおし計画は、今だに実現できていないくせに、
協奏曲は手軽に気軽に取り出してしまう。
ハスキル/フリッチャイ モーツァルトピアノ協奏曲№19&27」ほか・ピアノ協奏曲第19番
フリッチャイ指揮ベルリン・フィル。
ハスキルのピアノは一音一音が立っていて、なんともイキがいい。
それをサポートするフリッチャイの、細かなところに手が届くデリカシー
が素敵だ。
・ピアノ協奏曲第27番
フリッチャイ指揮バイエルン国立管。
ピアノのイキのよさはここでも発揮されている。第2楽章では、ほんのかすかな哀愁を漂わす。引き続いて奏される第3楽章の悲しくも楽しげなピアノの旋律を聴いたとき、涙が出そうになった。
・ピアノソナタ第2番
この曲のみ、ステレオ録音。
第2楽章が悲痛だ。P協23番の第2楽章を彷彿とさせる。ウグイスの鳴き声のように始まる第3楽章は、スピード感と色彩感に溢れていて快感だ。
ライナー・ノーツに、このソナタの録音プロデューサーであったハンス・ウェーバーの回想が載っている。
『わたしたちが録音を行っていた教会の前で夕暮れ時に小鳥が鳴かなければ、もう少し早く仕事を終えていたことだろう。小鳥たちの鳴き声が最初の録音テープに入ってしまったがために、セッションが長引いてしまったのである。
しかし後にクララ・ハスキルはエグゼクティヴ・プロデューサーのエルザ・シラー宛に、からかい半分で次のような手紙を書いてよこしたのであった。
「マスターテープには、小鳥のさえずりが残っているほうがいいわね!」と。』
ハスキルは、モーツァルトに加えてシャレもわかるヒトだったようだ。
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