クリップス指揮ウイーン・フィル/モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」カージナルスのワールド・チャンピオンが決まったようだ。ここ数年はとても強かったから、いつかは優勝するような気はしていた。
こういうチームのなかで、重要な得点にからむ活躍のできる田口はアッパレ。いぶし銀の37歳。顔の濃さは、ダテじゃない。
今晩は、池袋で同人誌の集まりがあるので、シコシコ原稿を書いていた。きちんと製本するのではなく、各自がコピーをして持ち寄るという、二十年来の手法。当初から変わったことといえば、手書きからワープロになったことぐらい。ネタも話題も不変であるが、歳は取ったナ。
午後は時間があるので、「ドン・ジョヴァンニ」を聴いてみる。
しかしこのセットは安くて長持ちする。私が普段オペラをあまり聴かないせいもある。これを聴き終わっても、まだ「魔笛」が残っている。年内一杯はもってしまうかもしれない(といいつつほかにCDはゴソゴソ買っているのだが…)。地球に優しいモーツァルトである。
依然として、今年最大のお奨め。
このクリップス盤は1955年のステレオ録音。タイトル・ロールがシエピ、ドンナ・アンナがダンコ、ドンナ・エルヴィラがデラ・カーザ、ツェルリーナがギューデン、ほかにデルモータやベリーら、当時のトップクラスのスターが出演している。
が、あまり詳しくない上に、ながら聴きであるので、誰がどこで歌っているのかがイマイチわからないのが痛いところだ。
「ドン・ジョヴァンニ」を聴くのは久しぶりであるが、序曲から強い磁力で引きつけられる。
魅力的な旋律が噴水のごとく溢れ出ていて、眩暈がしそうである。ここでのウイーン・フィルは同じボックスの「フィガロ」や「コジ」ほどにはキレはないけれども、普通にいい。序曲は音が出ていなくて、あれっと思ったが、しり上がりにどんどん良くなっていく。「地獄落ち」のシーンは、思いがけないほど迫力があって、ちょっと痺れた。
歌手は、みんな独特の色がある。表情が濃くてアツイ。★音楽blogランキング!★にほんブログ村 クラシックブログ無料メルマガ『究極の娯楽 -古典音楽の毒と薬-』 読者登録フォーム
メールアドレスを入力してボタンを押すと登録できます。
PR
買ってからだいぶ経ってしまいました。「ドン・ジョヴァンニ」もかなり良かったです。仰るとおり、「ヒルデ・ギューデン」がとても可憐で魅せられました。実は、誰が何をどこで歌っているのかが、いまひとつわからないところが多いのですが、全体的にとても聴き応えがありました。
ホントにこのセットはお買い得です。一生ものかもしれません。