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神宮球場、バーンスタイン、大地の歌

2011.05.04 - マーラー
 
ma

バーンスタイン指揮 ウイーン・フィル ジェームス・キング(T) フィッシャー・ディースカウ(Br)


今日の埼玉は昨日の雨を忘れるようなポカポカ陽気。そんな日にあえて「大地の歌」を聴く。
暗いかな?
取り出したのは、バーンスタインのセッションによる最初の録音。
イスラエル・フィルとのCBS録音は、立ち上がりがいまひとつなのだが、じわじわとボディーブローのように効いてくるフシギな演奏であった。いっぽう、こちらは最初からフルスロットルで飛ばしている。金管も弦も、たっぷりと脂がのっていて濃厚であり、かつ切れ味もじゅうぶん。ウイーン・フィルをここまで鳴らせられるのは、ほかにショルティぐらいじゃないかな。なんて、ちょっと大げさか。でも、ほんとうによく鳴っている。
ソリストについては、いわずもがな。キングは、張りのある声をたっぷりと惜しみなく放出しつつ、細かなニュアンスづけも丁寧にこなしている。声は派手なのに深みもあるところがニクい。フィッシャー・ディースカウも好調で、クレツキ盤よりもさらに表情が多彩になっている気がする。技術的にはもちろん、気迫のこもりかたも充実していて、ひとつの手本のような歌だと思う。これ以上の歌には、なかなか出会うことがないのじゃないかな。
と思いつつ、なにか釈然としないものがある。残尿感のように、じんわりとひっかかる。そう、やはり「告別」は女声のほうがしっくりくるのだ。こんなにうまくなくてもいい。アルトかメゾの声で聴きたい。女好きだからというわけではないが(それもあるかな)、曲そのものが女性の声のほうが合っているように思うのだ。慣れの問題なのだろう。だから、この演奏の完成度の高さはスゴいと思うものの、無人島には持っていけないのである(誰もきいてないって)。


1966年4月、ウィーン、ゾフィエンザールでの録音。






きのう、ヤクルト対中日戦を観に行った。会社が福利厚生として始めた、神宮の年間シートのうち1日ぶんが当たったのである。ありがたいことだ。
ただ、ウチは家族3人なので、もう1枚あればなおよかった。そこまでは言えない。




jin

ピンク・レディーが始球式。




jin

石川対和田。




jin

山内対青木。




jin

ブルペンの河原。ワタシがいた外野席から(泣)

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Comment

これは懐かしいです - mozart1889

おはようございます。
バーンスタインのマーラー「大地の歌」、いいですね。懐かしいです。激情に駆られた燃えるような演奏でした。愛聴盤です。録音も素晴らしく、指揮も歌唱も良いので、ボクは無人島に持っていってもいいと思っています(^^)。(きいてないですか?汗)
神宮球場も懐かしいです。昔、よく行きました。あの青いフェンスの色が好きで、ぼんやりしながら外野席でよく観てました。野球観戦もボクは大好きです。
2011.05.05 Thu 06:15 URL [ Edit ]

Re:mozart1889さん、おはようございます。 - 管理人:芳野達司

トラックバックをありがとうございます。
この「大地の歌」はオーケストラ、歌手ともども素晴らしいものです。どこを切り取っても恥ずかしくない、どころか立派な音楽です。
おっしゃるように、ウイーン・フィルのアナログは、LPのほうがいい音出しそうですねえ。
この曲の無人島は、クレンペラーかワルターか、もしくはジュリーニか…迷います^^

神宮球場は良いですよね。空が見えるからビールがうまい。
でもこの日は、後半から雨が降り始め、ぬれ鼠で帰りました(泣)
2011.05.05 09:25
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