バーンスタイン指揮 ウイーン・フィル ジェームス・キング(T) フィッシャー・ディースカウ(Br)今日の埼玉は昨日の雨を忘れるようなポカポカ陽気。そんな日にあえて「大地の歌」を聴く。
暗いかな?
取り出したのは、バーンスタインのセッションによる最初の録音。
イスラエル・フィルとのCBS録音は、立ち上がりがいまひとつなのだが、じわじわとボディーブローのように効いてくるフシギな演奏であった。いっぽう、こちらは最初からフルスロットルで飛ばしている。金管も弦も、たっぷりと脂がのっていて濃厚であり、かつ切れ味もじゅうぶん。ウイーン・フィルをここまで鳴らせられるのは、ほかにショルティぐらいじゃないかな。なんて、ちょっと大げさか。でも、ほんとうによく鳴っている。
ソリストについては、いわずもがな。キングは、張りのある声をたっぷりと惜しみなく放出しつつ、細かなニュアンスづけも丁寧にこなしている。声は派手なのに深みもあるところがニクい。フィッシャー・ディースカウも好調で、クレツキ盤よりもさらに表情が多彩になっている気がする。技術的にはもちろん、気迫のこもりかたも充実していて、ひとつの手本のような歌だと思う。これ以上の歌には、なかなか出会うことがないのじゃないかな。
と思いつつ、なにか釈然としないものがある。残尿感のように、じんわりとひっかかる。そう、やはり「告別」は女声のほうがしっくりくるのだ。こんなにうまくなくてもいい。アルトかメゾの声で聴きたい。女好きだからというわけではないが(それもあるかな)、曲そのものが女性の声のほうが合っているように思うのだ。慣れの問題なのだろう。だから、この演奏の完成度の高さはスゴいと思うものの、無人島には持っていけないのである(誰もきいてないって)。
1966年4月、ウィーン、ゾフィエンザールでの録音。
きのう、ヤクルト対中日戦を観に行った。会社が福利厚生として始めた、神宮の年間シートのうち1日ぶんが当たったのである。ありがたいことだ。
ただ、ウチは家族3人なので、もう1枚あればなおよかった。そこまでは言えない。
ピンク・レディーが始球式。
石川対和田。
山内対青木。
ブルペンの河原。ワタシがいた外野席から(泣)
PR