ハンガリー弦楽四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲15番を聴きました(1953年10月、パリでの録音)。
雪のため普段より3時間以上も早くに帰宅。その時間でリコーダーを練習し、ついでに音楽を聴きました。
ハンガリーSQによるベートーヴェンを継続して聴いてきましたが、これが最後の一枚。
15番は13番に並んで好きな曲。彼らの演奏は相変わらず無骨でありながらも太い幹のように温かなもので、やはり安心して身を任せられます。
テンポは全体を通じて中くらいであり、ガッチリとしている。響きはどちらかと云うとモノトーン(モノラルだから、ということもありますが)。だからでしょう、ときおりきかせるヴァイオリンのポルタメントがとても心に沁みます。
くだんの3楽章も、甘すぎない。というより辛口。ベートーヴェンの快癒の喜びは、こういう味であったかもしれません。
ゾルターン・セーケイ(ヴァイオリン)
アレクサンドル・モシュコフスキ(ヴァイオリン)
デーネシュ・コロムサイ(ヴィオラ)
ヴィルモシュ・パロタイ(チェロ)
パースのビッグムーン。
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