アレクサンダー弦楽四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲13番を聴く(1996年9月、カリフォルニア、ベルヴェデーレでの録音)。
これはカラッとしてスポーティな演奏。
この曲は、つい先日にイタリア四重奏団の演奏で聴いたばかり。あれは響きが甘く濃密で、かつ歌心がふんだんに盛り込まれている素晴らしいものだった。
アレクサンダーのは、音色は堅めで、直線的。スタイルは、ジュリアードSQや東京SQに似ているかもしれない。
1楽章は切っ先が鋭い。アンサンブルはキチキチではなく、合奏の間に空気が適量含まれている感じ。2楽章はかなりいきり立っている。激しく攻撃的なベートーヴェン。
3楽章は着実。
4楽章は穏やか。眼差しが優しい。
5楽章は神妙にして、やや生硬。
6楽章はリズミカル。肩の力が抜けていて、軽快。
フレデリック・リフシッツ(ヴァイオリン)
ゲ・ファン・ヤン(ヴァイオリン)
ポール・ヤーブロウ(ヴィオラ)
サンディ・ウィルソン(チェロ)
パースのビッグムーン。
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