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カッチェン、ブラームス"4つの小品"

2016.02.21 - ブラームス

ma



カッチェンのピアノで、ブラームスの4つの小品作品119を聴く。

カッチェンの硬質で明晰な音色が、ブラームスの夜の音楽を照らす。石畳みが街灯でうっすらと光るように。

1曲目はアダージョ。夜が深い。都会の、冷えたアスファルトの匂い。ほろ酔い気分。
2曲目はアンダンティーノ。酔いが回って感情がゆり動く。中間部は甘い夢に想いを馳せる。
3曲目はグラティオーソ。子供時代の楽しい思い出がはじける。
4曲目はアレグロ。泥酔。あらぬことを考える。それは、勇壮で激しいものであったり、メランコリックであったり、あるいはエロティックであったり。

あとは、水を飲んで寝る。


1962年-65年、ロンドン、デッカ第3スタジオでの録音。





ma
 
クッキー。









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Comment

夜の音楽 - yoshimi

こんばんは。
そう言われてみると、夜の情景に喩えた曲想の移り変わりは組曲風ですね。今まで気が付きませんでした。
以前にもコメントで書いたような気がしますが、カッチェンの第1番のテンポはかなり速いですね。
ゼルキンなど多くの演奏では、もっと遅くてどんより重たい寂寥感が漂ってます。
カッチェンは名人芸みたいなルバートで、ホロホロと繊細な叙情がこぼれ落ちてくるようです。
第2番の中間部は、とても素敵な音楽です。
懐かしい過去を回想をするようで、走馬灯のような疾走感とか子守歌風の旋律が爽やかです。
2016.02.23 Tue 20:45 URL [ Edit ]

酔います。 - 管理人:芳野達司

yoshimiさん、こんばんは。

119の曲集は、いままであんまりきちんと聴いてきませんでした。こうしてじっくり聴くと、おっしゃるように組曲のような風情があります。

カッチェンのテンポは速めですか。これで慣れてしまうと、このくらいがいいかなとも思えます。図書館にアファナシエフのCDがあったので、聴き比べてみたいと思います。
2016.02.24 23:53
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