パレー指揮デトロイト饗/フランク交響曲ニ短調若い頃、この指揮者の名前をバレーだと思っていた。ずいぶんしゃれた苗字だなあと。
昔からこのての思い込み違いはいくつかあって、自分でも「それはないだろ」というツッコミをいれたくなるものもある。
ホロヴィッツ → ポロヴィッツ
イドメネオ → インドメオ
シノーポリ → シノーボリ
濁点の丸と点を読み違えるのは、しばしばやらかす。なにも音楽のことに限らない。後で英字などの横文字を見て「やってしもうた」と一人赤面したりするのであった。
このCDはマーキュリー・レーベルの録音なので、1959年の収録であるにもかかわらず、視界良好。
各楽器が明瞭に聴こえ、かつ残響も多めに録れており、いいところ取りに成功している。
この曲は演奏によっては重厚長大になるが、パレーはかなり早めのテンポで、強弱をダイナミックにつけながら金管楽器をバリバリ鳴らして、音楽を軽くさばいている。
といっても、邪険にあしらっているわけではない。
ひとつひとつの楽器の表情が豊かで、指揮者のこの曲に対する思い入れというか愛情の深さがじわじわと伝わるのだ。
第1楽章のホルンと、第2楽章のコールアングレの音が甘くて、とても心地よい。
デトロイト饗は80年代初頭にドラティとの数々の録音でブレイクしたが、このフランクも大変優秀。改めて実力を思い知らされた。
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