バッハ 無伴奏チェロ組曲 ピエール・フルニエ昼休みは有楽町・銀座界隈の飲食店を開拓中である。今日は、JRの線路下に雑然と立ち並ぶ昭和を思い起こさせるエリアに突入。
隣におっ立っている国際フォーラムのいかにも近代的な建物に比べ、そのあまりの違いは、とても向かいにあるものとは思えない。
ちょっと気になってしまった「ミルクわんたん」の看板。もぞもぞ入ってみる。場末の焼き鳥やのように小さくて小汚い店だが、なんとなくうまそうな風格を醸し出している。
ミルクわんたんとは、文字通り、わんたんのミルク風のスープ浸しであった。具は、ぼろぼろに溶けた人参と大根と鳥のモツ。どうやら、鳥のモツ煮込みに牛乳を投入したものがこのメニューであるようだ。しかしなかなか美味。
あと、何故か葱スープとお新香がつく。700円という値段はちょっと割高感がある。狭いカウンターで密集状態の飽く環境だったが、無理をして写真を撮ってくればよかったなあ。
昔、「チェロを聴くと哲学者になったような気分になる」とかなんとかいう、まああまり覚えていないのだが、そういったコマーシャルがあった。
あのCMにぴったりと合うのがバッハの無伴奏であり、チェロのプリンスと言われた男、フルニエである。
チェロの響きは、古今東西のいろいろな楽器の中でも、聴いていてひときわ落ち着く。
フルニエは、音の低さをいたずらに強調せず、実に品良く響かせる。
私はバッハの曲を聴いて、なにかしら具体的な風景とか映像とかが思い浮かんだことはあまりなく、かといってCMのような哲学的な思索をするというわけでもなく、ただ音そのものを味わうことができるのだ。
Ⅰ プレリュード
Ⅱ アルマンド
Ⅲ クーラント
Ⅳ サラバンド
Ⅴ ブーレー
Ⅵ ジーグ PR
無題 - Niklaus Vogel
Re:Niklaus Vogelさん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司
コメントありがとうございます。
モツ煮込みに牛乳をぶっかけたような味でした。カウンターに用意している七味唐辛子を振って食する、と。味はなかなかでした。
実は前の職場はもっと南にありました。なので、少しだけ近くなりましたが、それでも片道で「復活」は聴けます(笑)。
今回はバッハが多くなりました。組曲のCDは案外少ないので、選択の余地がなかったとも言えます。
2007.05.22 23:05
無題 - rudolf2006
Re:rudolf2006さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司
コメントありがとうございます。
有楽町界隈で勤めております。
国際フォーラムが近いのですが、あそこではあまりクラシックのコンサートをやらないのでつまらないので。
バッハのチェロ組曲、楽譜をお持ちなのですか。譜面を読みながら聴くと面白いのでしょうね。私は無伴奏のCDをこの1組しか持っておりませんが、満足のいく演奏であります。
2007.05.25 12:49
無題 - sweetbrier
Re:sweetbrierさん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司
あの店は、もともとモツ煮込み屋だったのが、ふとした偶然で牛乳を入れてしまい、それが意外にいけるということでメニューにしたのではないかと邪推しております。また店が小さくて汚いのですよ。
いわれてみれば、コーヒーとかウィスキーにあいそうですね。BGMもチェロ曲だったような。チェロ曲とはいえこのバッハは無伴奏なので、哲学感(?)は格別なものがあります。ただ雰囲気を味わっているだけですが。
2007.05.25 12:53
無題 - sweetbrier
Re:sweetbrierさん。 - 管理人:芳野達司
あのCMは、もうかなり前のものですね。記憶はみんなそれぞれで。私はセリフだけを漫然と覚えています。
2007.05.25 12:55
無題 - ruiros2019
2007.07.31 Tue 12:45 [
Edit ]
Re:ruiros2019さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司
コメントありがとうございます。
アルヒーフの布箱でしたね。あの豪華なLPジャケット、懐かしいです。すごく高級感がありました。実際に中身も高級です。
本格的にフルニエのバッハを聴いたのは、CDになってからです。実際、音質的には満足のいくものではありませんが、手許に常備してたびたび聴きます。
ロストロポーヴィチのメロディア盤、今日店頭でみかけました。後年にEMIと録音したものも聴いていませんが、若い頃の演奏気になるところです。
2007.08.01 20:09
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