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マルケヴィッチのチャイコフスキー「交響曲第3番"ポーランド"」

2007.10.21 - チャイコフスキー
Markevitch

チャイコフスキー 交響曲第3番「ポーランド」 マルケヴィッチ指揮ロンドン交響楽団


高田純次の「適当教典」を読了。一般人の質問に高田が答える、悩み相談の本である。ひとつ抜き出してみる。

Q.ばあさんのほかにも好きな人ができてしまった。告白すべきか悩んでいる。高田、どうすればいい? (70歳無職)
A.おじいちゃんは70歳か。じゃ、生きてあと10年だな。でも相手に告白したら、それだけでもう5年は長生きできるかもしれないよ。とりあえず長生きしたいなら告白しようよ! とっておきのバイアグラ1錠あげるから。

テキトーで、無責任なところがいい。悩み相談は笑い飛ばすものなのであるな。


チャイコフスキーの交響曲3番は、ポーランドなんていう副題がついているけど、彼の交響曲のなかでは一番地味だ。副題のついていない4番や5番のほうがずっと健闘している。
改めて考えてみると、チャイコフスキーの交響曲には副題のついているものの割合が高い。マンフレッドを含めれば実に7分の5という多さだ。
これは確率でいえばハイドンよりも多いのじゃないだろうか。
それに対し、ほぼ同時代のブラームスの交響曲は、ひとつも副題がついていないのにも関わらず、みんながんばっている。けなげである。
それにしてもこのポーランド、退屈感は否めない。
この曲5楽章からなるが、単一楽章だけでもいいくらいだ。全編が甘くて優柔不断メロディーとしつこい打楽器の連打からなるといってもいい。大作曲家の手による作品とはとても思えない出来とも思える。
でも、捨てがたい。
広大なロシアの大地を思わせる雰囲気は色濃く滲み出ているし、オーケストレーションなど技量は聴き応えがある。
できの悪い子供ほどかわいいというが、これもそうかもしれない。
マルケヴィッチの指揮からは、作曲者への愛情迸るもので、甘いところは甘く、鳴らせるところはガツンと鳴らせた、曖昧さのないものだ。
全集でなければ演奏しない? …ま、いいのである。
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Comment

無題 - rudolf2006

吉田さま こんばんは

高田純次の人生相談、良さそうですね~
あのいい加減さ、それが真面目に感じるときがあります。そこが、彼の良さでもあるように感じます。

チャイコの3番、確かにあまり聴かれませんね。私は、オーマンディのチャイコフスキー初期の交響曲集で聴いていますが、確かに1番よりも聴きませんね、でも良い曲だと思うんですが。今度聴いてみたいと思います。

マルケヴィッチの演奏、予想も付きません。『幻想』で素晴らしい演奏をしていますよね。チャイコフスキーも全集が残っているみたいですね、一度聴いてみたいものですが~

ミ(`w´)彡 
2007.10.22 Mon 22:59 URL [ Edit ]

Re:rudolf2006さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。

高田純次の人生相談、笑えました。
まったくもっていい加減なのですが、たまにマジメに答えているふしがあって、そこに痺れます。やられました。

チャイコの3番は、ようやく最近になって聴き始めました。1番や2番は昔からよく聴いているのですが…。マルケヴィッチで聴くと、この曲にもいいところはありますね(あたりまえか)。
マルケヴィッチはバリバリオケを鳴らせていて爽快です。なんというか溜飲が下がる演奏というか。
残る課題は「マンフレッド」です。
2007.10.23 06:43
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