バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルの演奏で、チャイコフスキーの「白鳥の湖」を聴きます。
このディスクには、チャイコフスキーの三大バレエと「エフゲニ・オネーギン」からポロネーズが収録されています。よって、「白鳥の湖」は他のふたつのバレエ同様に20分程度のハイライト版かと思いましたが、45分弱ほども収録されています。もちろん全曲が好ましいのですが、これだけ入っているとなかなか聴きごたえがあります。イメージとしては、名盤の誉れ高いフィストラーリ指揮コンセルトヘボウの抜粋版に近い。
1969年は、バーンスタインがこのオーケストラの専任としての後期にあたるわけですが、ニューヨーク・フィルはいい状態です。同じコロンビア・レーベルにはオーマンディという、チャイコフスキーのスペシャリストがいたわけですが、彼らの演奏に負けていない。技巧も、組み立ても。
鉄琴が可愛らしく鳴る「アレグロ・モデラート」が選曲されているのは抜粋としてはとても珍しい。「ハンガリーの踊り」は出だしがとても速くて、このテンポで実際に踊るとしたら、どんな振付になるのか興味深い。
1969年5月,12月、ニューヨーク、フィルハーモニック・ホールでの録音。
スター・ウォーズ。
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