ジョージ・セルの音楽のすがすがしさが気に入っています。
モーツァルトやベートーヴェンを愛聴してきましたが、
許光俊氏が著書でチャイコフスキーの交響曲第5番を
絶賛していたので、聴いてみました。
切れがあり、それでいてほのかにコクのある弦楽。
ホルンのまろやかな響き。
軽やかに歌うオーボエとクラリネット。
録音もドライすぎず柔らかすぎず、ほど良いお味。
合奏はいつも通りピッタシ揃っており、チャイコフスキーの
憂愁が淡く感じられる名演。
ところが。
聴こえてしまいました。
終楽章の最後のファンファーレで。
金管と木管と弦が重なり合って、とうとう頂点に達したときに
バシッと鳴らされるシンバルを!
この時代の指揮者は、時折こうした改訂をするヒトがいますが、
セルもやっていたかー。
チャイ5については10種を超える演奏を聴いてきましたが、
ここでシンバルの1発を叩き込んでいるのは初めて聴きました。
メンゲルベルクとかはやっているのかな?
こうした事件(?)をあまり評論家諸氏は書かないことが
多いような気がします。まあ、この1発で演奏の価値が下がる
わけではありませんけれども。
でもちょっぴり、トンデモのような…?。
セル/クリーヴランド管弦楽団許光俊 「世界最高のクラシック」★人気音楽blogランキング!★クラシック音楽ブログ集PR