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ジュリーニのチャイコフスキー「交響曲第2番"小ロシア"」

2008.11.09 - チャイコフスキー
たまにはフランス料理。
何年かまえの、誰かの結婚式以来だ。

vivan

フォアグラと牛ヒレのロッシーニ風。
いかにもカロリー高そうな料理。
こんなものを毎日食っていたら病気になりそうであるが、いらぬ心配である。
こってりと濃厚なソースのベースはたぶんフォンドヴォーなのだろうが、どういう調理をすればこういう味になるのか、皆目見当がつかない。


vivan2

なにかのプリン。一回聞いても覚えられない。


vivan3

なにかのアイスクリーム。これも同様である。
名前はわからぬが、どちらもおいしかった。

たまにしか来ない客を相手にするレストランは、居酒屋とはまた別の苦労があるのだろうと、ウェイターの笑顔を見て思うのだった。



ジュリーニの「小ロシア」、ベルリン・フィルとのライヴである。
これもロッシーニ風に負けないくらい、どっしりと濃い演奏だ。
オーケストラにはまだカラヤン色が強く残っているせいか、低弦はゴリゴリ鳴るし、全奏での爆発力はすさまじいまでのパワーだ。手綱を緩めようものなら、どこか遠くへすっ飛んでいっちゃいそうである。
そのパワーと、ジュリーニのレガートを基調とした遅いテンポとのマッチングがなんとも重厚。
アクセルを踏みながらブレーキをかけているような底知れない馬力が、冒頭から終結部にいたるまでまんべんなく炸裂している。
演奏のどの部分を切り取っても、脂がたっぷりとしたたっている。これは濃厚だ。
奏者はみなうまい。全体にはやはり弦楽器群が強くて、良くも悪くも全体を支えている感じ。
ソロでは4楽章のピッコロがすごい。あんなに透明で冴えわたったピッコロを聴くのは、初めてかもしれない。

1991年9月14日、シャウシュピール・ハウスでの収録。
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Comment

無題 - rudolf2006

吉田さま お早うございます

コメントが遅くなりました〜
いつものように未聴で、申し訳ありません。m(_ _)m

フランス料理のコース、いつから食べていないか、分からない程です。ホテルで食事、これもなくなっています。ちょっと寂しい気もしますが〜。

チャイコフスキーの前半のシンフォニーはほとんど聴いていない感じです。吉田さんは意外に前半のシンフォニーがお好きですよね。もちろん、ジュリーニ盤も持っていませんので、オーマンディ・フィラデルフィアの演奏を聴いています。4楽章のピッコロのソロというのが分からず、4楽章の2回目を聴いています。やはり出てきません、爆〜。演奏によって異なるのでしょうか?
チャイコフスキーの曲はたまに聴くと、本当に魅力的ですね〜。

ミ(`w´彡)
2008.11.12 Wed 07:56 URL [ Edit ]

Re:rudolf2006さん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

いつもコメントありがとうございます。

フランス料理のコース、実に久しぶりでした。普段は外食といえばもっぱら居酒屋なので、こういうところにたまに来ると新鮮です。

最近は前期のものを聴くことが多いです。後期のシンフォニーに比べると曲としてはいまひとつまとまりに欠けるものの、詩情にあふれた甘い旋律に惹かれるのです。
4楽章のピッコロですが、このジュリーニの演奏ではけたたましいエンディングの少し前に登場します。「小ロシア」は版がいくつかあるらしく、細部が違うところがあるのかも知れません。
オーマンディもチャイコの前期やってますね。これはいつか聴きたいのです。
2008.11.12 21:44
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