カントロフは1945年生まれのフランスのヴァイオリン弾き。
パールマンやズーカーマン、そしてチョン・キョン・ファと同年代です。
彼らのように派手な活躍はしませんが、元々実力はあり、特に
フランクのソナタはティボー以来の名演といえるでしょう。
というか、決めつけております。
今回のCDは、元々は違うカップリングでそれぞれ別だった
と思いますが、DENONの「ザ・クラシック 1000」
としてカップリングを替えて再発売されたものです。
メンデルスゾーンはロス=マルバ指揮オランダ室内管との競演。
まず出だしが聴かせる。そこでは、ヴァイオリンがすでに泣いている
(どこかのパクリ)。
触ったら壊れそうなくらい、そうっと弦を響かせていて、
その繊細な感覚がいい。
それからまったりと音楽は進んでいきますが、全体的に
よく言えばくせのない、悪くいえばインパクトがないように感じます。
ヴァイオリンの音色は文句なくいいですね。
チャイコフスキーはトムソン指揮のロンドン・フィル。
まず出だしは淡々と始まる。
それからだんだんと音楽は進みますが、盛り上がりの部分で
速度を急に上げたりして、少々興奮させられます。
第2楽章では弱音器の響きが儚く、広大なるロシアの大地を
感じずにはいられません。
行ったことはありませんが。
終楽章は快速テンポの情熱演奏です。
最後は菜ばしで指揮しちゃうくらい盛り上がります。
このCDでは、チャイコフスキーがお勧めです。
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