バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルの演奏で、ストラヴィンスキーの「火の鳥」組曲1919年版を聴く。
バーンスタインとニューヨーク・フィルの演奏を、ここ数年けっこう聴いている。シンフォニー・エディションに加え、管弦楽/協奏曲の全集も最近に入手し、さかんに聴いている。
それらを聴いて思うに、このコンビの50年代後半から60年代前半の演奏は素晴らしいうえに、録音も優れているということだ。
この「火の鳥」もそう。演奏のクオリティは、評価がとても高い同じCBSのブーレーズにひけを取らないし、録音も極めて優れている。
何度かこの欄で書いているが、バレエ音楽は全曲を聴くに限る。この「火の鳥」もそうだ。なにかに追い立てられているような焦燥感を伴って「カスチェイの凶悪な踊り」に突入するくだりは、全曲でなければ味わえないものだ。ただ、バーンスタインは私の知る限り、全曲は録音していない。ないものねだりはやめよう。
この組曲は、ストラヴィンスキーが自ら手を入れているので完成度は高い。選曲はいいし、流れも抜群だ。
バーンスタインは、見事な管弦楽法を最大限に生かした演奏をしている。とてもパワフルで、奥深い。組曲の録音としてはトップクラスに入るだろう。
何度も言うが、この録音の鮮明さはなんなのだろう。ロケーションがいいのか、技術者の腕がいいのか。
1957年1月、ニューヨーク、ブルックリン、セント・ジョージ・ホテルでのヴ録音。
おでんとツイッターやってます!さらば日本。
本を出しました。
お目汚しですが、よかったらお読みになってください。
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