特に今回のような大型連休の最後の日曜は、
午後4時くらいから、気持ちがだんだん暗くなってきます。
なんで会社いかなきゃいけないのかなー、などと
思いながら、「サザエさん」を観て、夕ご飯を食べて、
ウィスキーなぞを呑みながらため息をつくのです。
一昔前は、日曜洋画劇場のエンディングの
「ソー・イン・ラヴ」(曲:コール・ポーター)を聴いて、
これが日曜の夜のロマンというものだ! とわけのわからない
ことを自分に納得させていたのですが、淀川さんの逝去と
ともに音楽が代わり、寂しくなりました。
そもそもこの曲はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番に
そっくりだったので、じゃあラフマニノフ聴けば
いいじゃないかと思って聴いたところ、案の定、なかなか
ピッタシきました。しかししかし、やはり、この類の
音楽は、淀長の語りのあとに聴きたい…と。
そういうわけで、日曜の夜の音楽は、シューマンに
決定。
ミケランジェリの「謝肉祭」にするか迷った結果、
これを今、聴いています。
シューマン/子供の情景、アラベスク、幻想曲
ホロヴィッツ。この世で一番ピアノのうまかった男。
シューマン。最も狂気を孕んだ作曲家。
「子供の情景」の冒頭から、幻想の世界にひきずり
こまれ、最後のトロイメライまで後戻りできません
(このCDには62年録音の「子供の情景」、それとは
別に65年録音のトロイメライが最後に収録されている)。
このコンビの音楽を聴けば、会社とか学校とか、
俗世間の雑事は吹き飛びます。
ピアニストも作曲家も、日曜の夜がいやでいやで、
深夜まで音楽をしてて、そして月曜日のあらゆる約束事を
ほっぽらかしていたのかも知れません。
…勤め人じゃないのだから、そんなわけはないですね。
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