レーゼルのピアノ、ゲヴァントハウス四重奏団の演奏で、シューマンのピアノ四重奏曲を聴く。
カール・ズスケ(第1ヴァイオリン)
ギョルギョ・クレーナー(第2ヴァイオリン)
ディートマル・ハルマン(ヴィオラ)
ユルンヤーコブ・ティム(チェロ)
この曲は先日、rudlf2006さんがブログで取り上げられていて、この曲の面白さを発見したというようなことを書かれていた。ばんやりCD棚を見ていたらウチにもあることがわかり、早速聴いてみた次第。
確かに、面白い。ピアノ五重奏曲に優るとも劣らない。五重奏のほうが知名度が高いのは、冒頭のメロディーがキャッチーだからかもしれない。
1楽章は悠々と始まる。ソステヌートからアレグロ。全体を通じていささか憂鬱なけだるさがある。
2楽章はスケルツォ。モーツァルトではないが、悲しみが疾走するかのよう。
3楽章は、アンダンテ・カンタービレ。なんといってもチェロのソロが素晴らしい。甘い甘いメロディーで、通俗名曲(という一段格上の音楽)といってもいいくらい。
4楽章はヴィヴァーチェ。出だしはちょっとしたフーガになっている。躁状態のシューマンであり、表情は明るい。
レーゼルとゲヴァントハウスのアンサンブルは鉄板。響きにはコクがあり、文句のつけようがない。
1983-84年、ドレスデン、ルカ教会での録音。
本屋さん。
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