マゼール指揮クリーヴランド管/ガーシュイン「ラプソディー・イン・ブルー」3連休である。
どうしようかと思いつつ、もう1日が終わろうとしている。あと2日。
紅葉が綺麗なシーズンだから、明日か明後日には、ドライブもいいかもしれない。
日光や秩父あたりでは、もう見ごろなのだろう。
とかいいながら、一方で新宿で昼からドラフト・ギネスというのも大変魅力的。これは季節に関係なく。
毎度のことながら、こっちになびいてしまうようもしれない。
1週間前くらいになると、3連休が楽しみになってくるけれども、その連休の当日を迎えると、ちょっと憂鬱になるのが最近の常だ。だんだんと、想像力の楽しみが強くなってくる。
だから、平日は連休のことを想像すると気が楽になるけれども、連休中は仕事のことを想像して気が重くなる。そういう、想像する未来への時間のスパンが、歳を重ねるにつれて、だんだんと延びていっているのだ。ようするに、今を楽しめないのである。せっかちなのか、情緒が不安定なのか、老化現象なのか…。
結局、今日は、ごろごろしながら音楽を聴いたり本を読んだりしていた。
音楽は、マゼールとメータがアメリカ音楽を振ったもの。共に70年代半ばの録音で、まだ若々しかった彼らのイキのいい演奏を堪能。
本は村上春樹の「村上朝日堂の逆襲」。だいぶ昔に読んだが、軽いものが読みたい気分だったので再読。これは村上がまだ30代の頃の作品で、自己主張が強く、今の作風に比べて少しアクがある。とはいえ、断定口調をしない彼のことなので、あたりはあくまでソフトである。
今日聴いたアメリカ音楽から、「ラプソディー・イン・ブルー」を。
冒頭のクラリネットに粘りがある。ずっこけそうになるくらいに遅く、ちょっと変態的。
この曲の演奏は、過去にバーンスタイン(新旧)や、ティルソン・トーマスのものを聴いていたが、どうもあまり詳しく覚えていないけど、みんなこんな吹き方だったのか。バーンスタインは、そうだったかもしれない。
このマゼールの演奏では、大太鼓の重たい響きが、終始、通奏低音のように土台を築いてて安定感がある。
トランペットの軽い音がそのうえをとびまわっていても、重低音が支えているので、落ち着きがある。
ピアノは、アイヴァン・デイヴィス。
30年以上前の録音だけれども、とても明快このうえなく、音質に不足はない。デッカ録音としては音量のレベルが低いので、通常の1.2倍程度の目盛。★音楽blogランキング!★にほんブログ村 クラシックブログ無料メルマガ『究極の娯楽 -古典音楽の毒と薬-』 読者登録フォーム
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久しぶりにマゼールでガーシュインを聴いてみました。元々、ジャズバンドで初演したということもありますが、クラシックなのかジャズなのかどちらともいえない音楽です。どちらでもいいのですが…。
この盤ではアイヴァン・デイヴィスというピアニストです。私は知りませんでした。ここではあまり遊びのない、生真面目な弾き方です。