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"食い倒れの都、大阪"、カッチェン、"6つの小品 OP.118"

2016.05.05 - ブラームス

ma



吉田健一の「食い倒れの都、大阪」を読む。


「ここのビフテキは旨い。第一に、牛肉の匂いがする牛肉で、柔い肉だとか、霜降りだとかはそれ程珍しくはないが、見ないでも匂いで牛肉であることが解る肉は、この頃は姿を消したのではないかと思っていた。」


これは、かつての文壇界きっての食通が大阪を訪れて書いた、いわゆる食レポ。

当時はまだ新幹線がなかったから、東京から大阪までは「つばめ」で移動。「どうせこれから食べて廻るのだから」という理由にもならない理由で、早速食堂車へ。

大阪へ着いてからは、まず高津神社近くの「たこ梅」。茹で蛸を珍しがっているので、当時(1958年)は東京のおでんにはタコはなかったのか。
難波本通りの「アストリア」。但馬牛のビフテキが300円で食えるからお得と言っている。いまだといくらくらいなのかな。
千日前の「だるま屋」のかやく飯。油揚げ、人参、牛蒡、椎茸、蓮、豆などと炊き込んである。幾らでも食べられる。
御霊神社の「美々卯」はうどんではなく蕎麦。鶉の卵をふたつ汁にくわえたもり蕎麦は細い手打ちが旨い。
新橋の「生野」の鰻。熱いご飯に、白焼きにしたものと海苔、山葵を載せてお茶をかけた茶漬けが矢鱈に旨い。
北船場の「鮨萬」では、磯巻き。サンドウィッチみたいに、飯と飯の間に鯖を挟んで海苔を巻いたもの。鮨の脂っこさを感じない。
 
まだ続くが、お腹が減ってきたので、このあたりで。



 



カッチェンのピアノで、ブラームスの6つの小品(作品118)を聴く。
(1962年~1965年、ロンドン、デッカ第3スタジオでの録音)。

6曲あるうち、1,2,4,6曲目がインテルメッツォ(間奏曲)、3曲目がバラード、5曲目がロマンツェ、という構成。
華麗さと渋さ、夜の冷気と昼さがりの停滞した空気とが、それぞれの曲に混在しており、通して聴くとじつに多様。
規模は大きくないが、ブラームスの芸術のひとつの集大成として、完成され尽くした感はある。
カッチェンのピアノはいつも通り闊達であり、深い情緒にもこと欠かない。

虹がかたわらで上方にかかり、完全な弧を描いて鮮烈に、至純の壮麗さを見せ、その油のように濃厚な七色を見せてしめやかに微光を放ち、稠密な、輝く緑の中に流れ落ちる。






ma
 
春。









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Comment

いろいろと有名な道頓堀です - yoshimi

こんばんは。
東京から出張で来阪した人たちが行きたがるのは、なぜか道頓堀です。
動くカニのディスプレイが有名なせいか、名物の飲食店が多いせいか、それとも、アホな大阪人?が、(きれいな水とは言い難い)道頓堀に度々飛び込んでニュースになるので、有名なのかも。

あまり外食しない私でも行ったことがあるのは、(会社の近くにあった)「美々卯」、道頓堀なら「かに道楽」(会社の宴会で)くらいですね。
オムライスの難波「北極星」とお好み焼「千房」は気軽に入れるお店です。
有名な懐石料理の「なだ万」には連れて行ってもらいました。(あまりにお高いので自分で行こうとは全く思いませんが)

大阪人の間でポピュラーな人気があるのは、阪神百貨店地下のテイクアウト「いか焼き」や、「りくろーおじさんのチーズケーキ」とかですね。
安くて美味しいのでいつも行列してます。
それに、たこ焼き店は、有名・無名/チェーン・個人店取り混ぜて、街のいたるところにあります。


Op.118はそれぞれ違って曲想の曲が集まって、一つの完結した小宇宙のような曲集ですね。
一番好きなのは第2番で、かなりたくさんの録音を聴きましたが、多用するルバートが絶妙なカッチェンがやはり一番しっくりきます。
第5番のロマンスも好きですが、これはレーゼルの方がいい感じです。
2016.05.07 Sat 01:12 URL [ Edit ]

yoshimiさん - 管理人:芳野達司

こんばんは。
仰るように、道頓堀は魅力的ですね。グリコが象徴しているというか。。
たまりません。
あのあたりで行ったことがあるのは、「食い倒れ」という店ですね(ほんとか?)。それは学生時代でした。
社会人になってからは、新世界のくし揚げ屋には行きました。
「北極星」、「千房」、いいですねえ、「なだ万」はちょっと敷居が高いです。
「いか焼き」、「りくろーおじさんのチーズケーキ」、ふむふむ、興味深い。

カッチェンのブラームス、次は119を聴きます。
2016.05.08 21:58
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